昨日は元従業員たちが遊びに来てくれた。小屋で苦楽を共にした仲間がまた戻って
きてくれることはうれしい。5年前に働いてくれた彼の目的は、私の小屋番祝いと
5年前に起きた事故の追悼登山でもある。
5年前の昨日、小屋の前15分の稜線で心臓発作で倒れたお客さんを私と彼とで
4時間半にもわたり心肺蘇生をした事故があった。
私の中でも、今でも考えさせられる出来事だった。その事を彼が同じように考えていて
くれたことがまず素直に嬉しかった。何度も訓練ではしたことはあったが、
あとにも先にも生身の人に蘇生したのははじめてだった。
当時の僕らは無我夢中でがむしゃらに蘇生することだけを願っていた。
やがて日没になり、救助へりが来ないことを告げられると、
私ははじめて救助にでて泣きました。
この仕事は人の生死にかかわることが多いです。私は諦めが悪いです。
少しでも可能性があるなら、なくても私は絶対的に諦めません。
元同僚の彼のFBから
五年前の遭難事故
何となく気持ちに引っ掛かったまま五年が過ぎた。
そして一昨年偶然にも亡くなられた方の家族と山岳会の方々にお会いする機会があったのも何かの縁。
五年越しで一つケリをつけに行ってきた訳だが。
これがまるで事故当日の天気に拍車をかけた様な土砂降りで、昔の職場の小屋に着く頃にはザックもパンツもズブ濡れで、カサカサに渇いているのは俺の心だけだったw
当時の同僚は立派な小屋の主になり暖かく迎えてくれた。
次の日は天気予報に反して朝から晴れ
下山の準備を整え出発。
当時一緒に救助活動をした小屋の主も一緒に行く事になった。
現場に到着し線香に火を着けたいんだけど強風と気圧の薄さでなかなか着火しないw
二人共親指痛くなるまでひたすらライターをカチカチやる羽目にWW
仙丈ヶ岳のよく見える現場にケルンを積んで、お手てのシワとシワを合わせて
オッサン二人ホロッと涙しちゃいましたw
これでヒトケリ着けました。
同時に忘れないよう刻みました。
千尋世話になったね。ありがとう!
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