北岳や南アルプス登山の基点として最適
肩の小屋は、北岳1泊登山の宿泊地点として最適な場所にあります。
バスやタクシーの停車地点である広河原から約5-6時間(個人差あります)ほどで肩の小屋に到着します。
肩の小屋から北岳山頂までは上り約50分、下り約40分です。
登山初日に登頂するにしても、翌日早朝に登頂するにしても、非常に便利な場所にあります。
白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)の縦走の中継地点として利用される登山者も多数いらっしゃいます。
体力に自信のある方は、日本で二番目に高い北岳(3193m)から三番目に高い間ノ岳(3190m)を通り、15番目に高い農鳥岳(3026m)の岩稜登山に挑戦してみてはいかがですか?
北岳の四季
北岳はその標高ゆえ1年間の半分以上が積雪期ですが、6月~10月の短い期間で季節の変遷します。
6月末~8月頃-開花-日本有数の高山植物の宝庫
北岳は日本有数の高山植物の宝庫で、植物学上の貴重な高山植物の育成場所となっています。
春、6月中旬からキタダケソウが咲きはじめ、その後8月初旬まで高山植物の花畑が見られます。キタダケソウ(雪解け直後6月中旬~6月下旬に咲く)は北岳の固有種で、多くの登山者を癒しています。
高山植物の花々は、下記ページでまとめて紹介しています!
7月~8月頃-新緑と夏
夏(8月末まで)は、緑に覆われて、過ごしやすい気温(海抜0地点のおおよそ-18℃)になります。
9月~10月初旬-紅葉
秋(9月末まで)は、ウラシマツツジの赤く色づく紅葉から始まり、1週間ごとに紅葉の標高が下がっていきます。紅葉の色づきは年により異なりますが、色づきの良い年は上の写真のようになります。
9月上旬に稜線にウラシマツツジが紅葉してとても綺麗です。(見頃は9月上旬の1週間程度)(写真をクリックで拡大します)
10月中旬以降-積雪期
冬(10月以降)は最低気温は氷点下、やがて雪が積もってきます。例年、10月中旬ごろから北岳周辺は雪景色になります。
美しく凛とした富士山を眺める絶景ポイント
天気が良ければ、肩の小屋から富士山を眺めることができます。
標高3000mから見える富士山は多くの登山者や写真家を魅了しています。
360度大パノマラ!満点の星
肩の小屋は標高が高いため、 天気が良ければ、夜は宇宙に輝く星々に包まれることも!
宇宙の壮大さ、無限の広がりを体験することができます。
ブロッケン現象に出会えるかも!?
みなさま、ブロッケン現象をご存知ですか?ブロッケン現象とは太陽の光が背後からさしこみ、影の側にある霧や雲によって光が散乱され、見る人の影の周りに、虹と似た光の輪となって現れる現象です。北岳の肩の小屋では、よくその条件が揃います!
夕方、仙丈ヶ岳からの夕日が二俣から小屋の前に埋まる雲海に、この現象が現れることがあります。
この北岳でみられるブロッケン現象は、登山者の皆様を魅了しています。
運がよければ、出会えるかも!?
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